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## Media
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### Popup Image
### Title
video_51E83CF5_69FE_F724_41CF_32C4607E16A9.label = 01 entrada
video_51B24BA5_69FF_3124_41C5_02C5308F7A20.label = 3luzes
panorama_40A76656_5BD3_0122_41C7_E69ED3133A93.label = Detalhe 1
panorama_46ECA57C_5BD5_03E6_41BA_AF1A8D756644.label = Detalhe 2
panorama_41D213B7_5BD5_0762_41C4_DE9F37AE6AA6.label = Detalhe 3
panorama_5C2AC189_6995_31ED_4199_507C4DFC80AE.label = Gold Rush
panorama_5851EA8E_4A44_ACB4_41B0_84AB5F9620F4.label = Gold Rush
panorama_841BB636_B215_C12E_41C5_5DA9B1A6A3EB.label = Optical walls
panorama_585067C7_4A45_A4B4_41D0_8E761286D3CE.label = Optical walls
video_5EAE8262_69F5_335F_41C6_209463BD56AA.label = goldrush_japanhouse_h264_220629_3
video_534AB9A9_69F5_D12C_41C5_EC8E1E3D02DE.label = roupa360
panorama_585E3D70_4A45_A46C_41CC_9DBB96AE1F65.label = 『ライゾマティクス』展のエントランス
panorama_5850973C_4A45_E5D4_41B7_BA336E35E1DC.label = アクセシビリティ対応カウンター
panorama_585044EC_4A45_6474_41BB_A80C7149CCBB.label = アーカイブ＆ビハインド・ザ・シーン
panorama_5851FEA1_4A45_64EC_41C8_7B92BDE570BD.label = アーカイブ＆ビハインド・ザ・シーン
panorama_5850477D_4A44_E454_41C9_4447D84D1DDD.label = アーカイブ＆ビハインド・ザ・シーン
panorama_58507E17_4A44_E7D5_41AA_FC65414E8C3E.label = アーカイブ＆ビハインド・ザ・シーン
panorama_585063E5_4A44_9C74_41BB_81A71E8A57E5.label = アーカイブ＆ビハインド・ザ・シーン
panorama_58500144_4A44_BDB4_41D2_617CFA5818A9.label = アーカイブ＆ビハインド・ザ・シーン
panorama_5850417C_4A45_9C54_41CD_20DF7622402B.label = キュレーター挨拶
panorama_5993730C_4A45_BDB4_41D0_A117D2761555.label = ジャパン・ハウス サンパウロ入口
panorama_58504E22_4A45_A7EC_41BE_8E549F7BA4CB.label = センシング・ストリームズ
panorama_58500492_4A45_A4AC_41D2_1128B341BB1E.label = センシング・ストリームズ
panorama_585080E1_4A45_FC6C_4191_900E57E227BF.label = センシング・ストリームズ
panorama_58509A77_4A45_EC54_41D1_4EB11CAABEA2.label = センシング・ストリームズ
panorama_58500AF8_4A45_6C5C_41CB_0D18E48AA97A.label = ライゾマティクスについて
### Video
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### Video Subtitles
## Popup
### Body
htmlText_7985C09D_4A47_BCD4_41A5_75417BF52BF3.html = 1. LED Costume Controller
2012
Perfume “Spring of Life” MV
LEDコスチュームのコントローラ。3バージョン開発し、徐々に小型化している
10. LED Baton
2015
Rhizomatiks Research + MIKIKO - “segments”
無線制御されるダンスパフォーマンスのためのLED内蔵バトン
11. Coded Field Balloon Device
2019
Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 Light and Sound Installation “Coded Field"
来場者が体験する際に持つ、LED内蔵風船型デバイス。
12. Ball Dropping Device
2013
Timo Maas – “Tantra” MV
プラスティックボールを任意のタイミングで落下させるための装置
13. SOUND COLLECTING DEVICE
2018
Pokémon GO AR Garden
「Pokémon GO AR庭園」のために制作した筐体。サウンドAR作品のため、音のする方向に自然とデバイスが向くように集音器の形状をしている
14. Gimbal Camera
2015
"Cold stares ft. Chance The Rapper + The O’My’s" de Nosaj Thing
中型サイズのマルチドローン。独自開発のスポットライトやジンバルカメラを搭載できる。
Music VIdeo ""Cold Stares"" feat. Chance The Rapper (Nosaj Thinng)では
無人のスタジオの中にダンサー2名とドローン6台のみ存在し、
ドローンマルチカメラ無人撮影で作成された。
15. Spotlight Drone
2015
ELEVENPLAY × Rhizomatiks Research - "shadow"
中型サイズのマルチドローン。独自開発のスポットライトやジンバルカメラを搭載できる。 ドローンからの照明のみで展開するパフォーマンス"shadow"では、 ドローンに搭載可能な小型軽量のスポットライトを独自で開発した。
16. Sensor Shoes
2010
NIKE MUSIC SHOE
内部には曲げセンサー、靴の底にはプッシュスイッチが埋め込まれた、実際に撮影で使用したシューズ
17. echo band
2017
"echo project"
手をかざして外界との距離を計測するechoプロジェクトのためのデバイス。
アイマスクをして振動子を内蔵したウェアを装着し、
手にバンドを持って外界にかざすと外界との距離が
振動の強さとして知覚される
18. Printed Circuit Board - Prototype -Jigs
過去に製作されたプリント基板
プロトタイプや制作のための治具
作品制作のためにゼロからプリント基板を設計し実装している
19. Pyramid Drone
2014
ELEVENPLAY × Rhizomatiks Research - "fly"
初めて演出装置としてドローンを導入した際に利用した機体。
ドイツのAsceding Technologesの機体を利用している。
三角のコーンをつけることで期待の安定性は下がるが、
その不安定な動きが演出的に効果を生んでいる
2. Costume Controller
2013
Perfume Cannes Lions International Festival of Creativity.
パフォーマンス冒頭の変形する衣装のコントローラ
20. echo ware
2017
echo project
背中の（元テキスト「に」）コントローラから布に溶着（元テキスト「打擲」）された配線を通して振動子を制御している
衣装デザイン アンリアレイジ
3. LED bracelet
2018
Docomo x Perfume new collaboration project "FUTURE-EXPERIMENT VOL.04 Share that moment".
腕の動きで照明を制御するために開発したブレスレット型デバイス
4. Light Saber
2014
Perfume WORLD TOUR 3rd “GAME”
Perfume「GAME」のライブパフォーマンスで使われたライトセーバー
5. LED Device
2014
"rate"
風船の内部に設置して利用するLEDデバイス
6. Laser Projector
2013
ELEVENPLAY × Rhizomatiks - “ray”
ロボットアームの先に取り付けて使うための小型、軽量レーザープロジェクタ。パフォーマンス時に空間中に自由にラインを出現させ、それを用いた演出を行なっている
7. Omni Wheel Track
2015
ELEVENPLAY × Rhizomatiks Research - “border”
直方体オブジェの内部に組み込まれたオムニホイール台車。
ヘッドマウントゴーグルを装着してダンサーと同じ空間を移動しながら
体験するダンス作品""border""のための舞台装置。
演出の自由度を高めるため、平行移動、旋回移動が自由に行える
4輪オムニホイール機構を採用した
8. LED Device
2010
『結成10周年、メジャーデビュー5周年記念！ Perfume LIVE @東京ドーム ｢1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11｣』 Lighting Balloon System
直径5mのバルーンに内蔵したLED灯具
9. Swarm Drone
2015
ELEVENPLAY × Rhizomatiks Research - “24 drones”
群体飛行を実現するために開発したローコストなドローン
ライゾマティクス
ライゾマティクス・アーカイブ＆ビハインド・ザ・シーン
ビデオとハードウェアの選定
設立以来、ライゾマティクスは様々な活動、制作過程、研究開発について記録することを心がけています。
ライゾマティクスは15年を越える活動を経て、自分たちのメンバーが制作したハードウェアや機器など様々なプロジェクトで使用されたアイテムを選定しました。
紹介された一連のアイテムには、いくつかの作品の構想に基礎的な役割を果たした技術があります。
一つ一つの作品は、その前にあるテレビ画面のコンテンツと関連しており、国内外で開発された様々な表現方法を用いたコラボレーション、委託作品、研究過程と開発の記録、舞台裏の様子、ドキュメント、テスト、試行錯誤の様子を見ることができます。
ライゾマティクス
ライゾマティクス・アーカイブ＆ビハインド・ザ・シーン
ビデオとハードウェアの選定
設立以来、ライゾマティクスは様々な活動、制作過程、研究開発について記録することを心がけています。
ライゾマティクスは15年を越える活動を経て、自分たちのメンバーが制作したハードウェアや機器など様々なプロジェクトで使用されたアイテムを選定しました。
紹介された一連のアイテムには、いくつかの作品の構想に基礎的な役割を果たした技術があります。
一つ一つの作品は、その前にあるテレビ画面のコンテンツと関連しており、国内外で開発された様々な表現方法を用いたコラボレーション、委託作品、研究過程と開発の記録、舞台裏の様子、ドキュメント、テスト、試行錯誤の様子を見ることができます。
坂本洋一
Optical Walls
2022年
インスタレーション
入室する方を受け入れるのは、時には交わり時には離れる光で造られ、動き続ける壁という新たな建築の提案です。その壁をなす複数の長方形は常に移動しており、来館者を不可思議な構造体に囲まれた別の空間に運ばれるような気分にさせます。
この没入型体験は、多数の照明装置の複雑な相互作用によって可能になっています。インスタレーションの内容は、この作品のために特別設計した３セットのレンズからなります。このレンズの光の拡散係数（レンズの表面を通過する酸素の量）が極めて低いために光が並行ビームに集中されます。タイヤのチューブ状のレンズの形状も、直線の光の帯を生み出すことを念頭に設計されました。空間を絶えなく舞う煙はその光の束に質量を与え、壁を思わせる、幾何学的な大きなフォームをあらわします。
この空間を構成するLEDの光線が二つの異なる軸で回転していくに従い、無数の光の変換を見ることが出来ます。
この「Optical Walls」のコンセプトを作成したライゾマティクスのメンバーである坂本洋一氏は、この作品は太陽に対する地球の軌道傾斜角によって四季が発生するように、我々を囲む普段は気づけられない現象をつかさどる自然原理に気づかせることを目指したと語っています。生命の存続のために基本的であるために、あるいは慣れ親しませているために簡単に理解できると思われがちですが、このような原理は極めて複雑な内容です。
このインスタレーションはとりわけ、平面における光の拡散の機能を追求した回転する一握りの光源からなるものです。しかし、工業製造された資材や資源を利用することにより、現象論の実証から万華鏡のような、驚嘆すべき空間効果までを魅せる新しい風景を創り上げています。
坂本龍一＋真鍋大度
センシング・ストリームズ2022 不可視、不可聴
2022年
インスタレーション
コンセプト: 坂本龍一、真鍋大度
ビジュアル・プログラミング: 真鍋大度(ライゾマティクス)
ソフトウェア開発: 浅井裕太
ハードウェア開発：原田克彦
サウンドプログラミング：濱哲史
テクニカルサポート:上條慎太郎
プロジェクトマネジメント: 石塚直樹
プロデューサー:井上貴生
英語で「Sensing Streams」とは直訳すると「流れの感知」を意味します。タイトルそのものが作品の内容や機能を示唆しますが、これは人間の目や耳では本来は感知することが出来ない膨大な量の電磁波を検出し、受信するインスタレーションです。
アンテナを設置した上で、携帯電話、ラジオやBluetooth機器を搭載した装置などが絶え間なく発している電磁波を検出し、収集し始めます。多様なデータを運ぶ役割を持っているこの電磁波を、ライゾマティクスのスタッフが開発したソフトウェアを使用して音声や画像に変換します。来館者はLEDの大画面やスピーカーを通して、高画質・高音質でこの流れを視聴することが出来ます。また、ダイヤル型インターフェイスで誰もが周波数と波長を変更することができ、画像や音声が自動的に変更します。そのため、リアルタイムで多種多様な電磁波の存在に気付くことが出来ます。
２０１４年に初めて開発されて以来、この作品は改良され続けています。ライゾマティクスの創始者であり、データ技術の実験やその情報の視覚化をはじめ多方面での活動を行う真鍋大度氏と、聴覚やデータを音声に変換する研究を行う音楽家の坂本龍一氏のコラボレーションです。電磁波が日常生活の社会インフラの重要な部分になっていることを理解した上で、両アーティストはこの作品は来館者の皆様が、スマートフォンやその他の装置を使用することにより実際に電磁波を生み出す当事者でありながら通常は気づかずに過ごしている現象を意識する機会であると考えています。
坂本龍一＋真鍋大度
センシング・ストリームズ2022 不可視、不可聴
2022年
インスタレーション
コンセプト: 坂本龍一、真鍋大度
ビジュアル・プログラミング: 真鍋大度(ライゾマティクス)
ソフトウェア開発: 浅井裕太
ハードウェア開発：原田克彦
サウンドプログラミング：濱哲史
テクニカルサポート:上條慎太郎
プロジェクトマネジメント: 石塚直樹
プロデューサー:井上貴生
英語で「Sensing Streams」とは直訳すると「流れの感知」を意味します。タイトルそのものが作品の内容や機能を示唆しますが、これは人間の目や耳では本来は感知することが出来ない膨大な量の電磁波を検出し、受信するインスタレーションです。
アンテナを設置した上で、携帯電話、ラジオやBluetooth機器を搭載した装置などが絶え間なく発している電磁波を検出し、収集し始めます。多様なデータを運ぶ役割を持っているこの電磁波を、ライゾマティクスのスタッフが開発したソフトウェアを使用して音声や画像に変換します。来館者はLEDの大画面やスピーカーを通して、高画質・高音質でこの流れを視聴することが出来ます。また、ダイヤル型インターフェイスで誰もが周波数と波長を変更することができ、画像や音声が自動的に変更します。そのため、リアルタイムで多種多様な電磁波の存在に気付くことが出来ます。
２０１４年に初めて開発されて以来、この作品は改良され続けています。ライゾマティクスの創始者であり、データ技術の実験やその情報の視覚化をはじめ多方面での活動を行う真鍋大度氏と、聴覚やデータを音声に変換する研究を行う音楽家の坂本龍一氏のコラボレーションです。電磁波が日常生活の社会インフラの重要な部分になっていることを理解した上で、両アーティストはこの作品は来館者の皆様が、スマートフォンやその他の装置を使用することにより実際に電磁波を生み出す当事者でありながら通常は気づかずに過ごしている現象を意識する機会であると考えています。
真鍋大度
“Gold Rush” – Visualization + Sonification of OpenSea activity
2021年
動画
コンセプト、サウンドデザイン、技術監督: 真鍋大度
設計、ビジュアルプログラミング: 計良風太
システムプログラミング、サーバーサイドプロジェクト: 2bit
サーバーサイドプログラミング: 浪川洪作
謝辞: Kizuna Institute所属 藤本真衣、あやとゆう
２０２１年３月１１日 NFT(非代替性トークンの英語略、大雑把にいうと複製不能なデジタル資産)で価値を担保された、鑑定書付のデジタルアートがUS$ 69,346,250.00で販売されました。これは、美術界では完全デジタルの作品としては新記録の樹立となりましたが、支払いもまた、大部分は暗号化通貨で行われました。
アメリカ人アーティストであるビープル（Beeple」の作品「エブリーデイズ：最初の5000日間」は、美術界に限らず広く大きな波紋を起こすイベントでした。これを受けて、真鍋大度氏はOpenSea（簡単に説明するとNFTの取引プラットフォーム）で同作品が落札された日に取引された画像のデータを分析し、取引状況を記録しました。
そのためには、真鍋氏はディープラーニング※やCNNs（畳み込みニューラルネットワーク）※※などの技術を活用し、その期間中に売買されたクリプトアートの様相や特徴を抽出しました。真鍋氏は取引の時系列、種類、毎分の件数、画像に記載されていた色彩などのパターンに基づいた分析を行いました。
ここで展示している動画は一定の基準に従い整理・分類されており、一旦二次元に、そして三次元に再度整理されたものからなります。この作品はNFT、暗号化通貨やブロックチェーンという現在話題になっているテーマに脚光を浴びさせるだけではなく、バーチャル環境での非常に旺盛な活動や可能性を可視化させるものと言えます。
※ディープラーニングとは人工知能（AI）の基本の一つです。各種装置が音声認識、画像や物体の検出、内容の説明などを出来るようにするアプリケーションをまとめた用語で、自動運転車、防犯カメラ、オンラインショッピングの商品検索ツールなど、高精度認識を要する用途に利用されています。
※※畳み込みニューラルネットワーク（CNN）とは、主に画像認識や動画処理などに使用されるディープラーニングのアルゴリズムの一種です。
Rhizomatiks
ライゾマティクスは、2006年に設立されたクリエイティブ集団で、人間とテクノロジーの関係性および研究への探求心から、アート、メディア、テクノロジーの前線でその可能性を追求しています。
ライゾマチックスはアーティスト、プログラマー、DJとして活躍する真鍋大度氏によって設立されました。東京を拠点にし、アーティスト、プログラマー、さらにエンジニア、デザイナー、建築家などによって構成されています。
データサイエンス、広告、エンターテイメントの要素を用いたビジュアルアートからデザインや建築にまで至る実験的作品に携わるライゾマティクスの専門家の多彩性は様々なプロダクションに反映されています。
ライゾマティクスのメンバーたちは、多くの知識領域を通して現実世界とオンラインの世界を行き来し、クリエイティブな構想や計画から始まりソフトウェアおよびハードウェアの開発や運用に至るまで、一つのプロジェクトのほぼ全ての段階に関わります。それがより完全な融合を可能にし、完成作品から感じ取ることができます。
Rhizomatiks
ライゾマティクスは、2006年に設立されたクリエイティブ集団で、人間とテクノロジーの関係性および研究への探求心から、アート、メディア、テクノロジーの前線でその可能性を追求しています。
ライゾマチックスはアーティスト、プログラマー、DJとして活躍する真鍋大度氏によって設立されました。東京を拠点にし、アーティスト、プログラマー、さらにエンジニア、デザイナー、建築家などによって構成されています。
データサイエンス、広告、エンターテイメントの要素を用いたビジュアルアートからデザインや建築にまで至る実験的作品に携わるライゾマティクスの専門家の多彩性は様々なプロダクションに反映されています。
ライゾマティクスのメンバーたちは、多くの知識領域を通して現実世界とオンラインの世界を行き来し、クリエイティブな構想や計画から始まりソフトウェアおよびハードウェアの開発や運用に至るまで、一つのプロジェクトのほぼ全ての段階に関わります。それがより完全な融合を可能にし、完成作品から感じ取ることができます。
不可視なモノ
ドゥルーズ氏（フランス、1925～1995）とガタリ氏（フランス、1930～1992）が提唱したリゾーム（地下茎）という定義は、植物からインスピレーションを得て、極めて端的な視点でこの世の理を説いています。多様な論点から発展する関係や研究、思想は明確な始まり・終わりもなく、交わり合い、そして包括的で無限に広がるリゾームのような「網」において、さまざまな方向へ交錯していくのです。この哲学的な定義から着想を得て、2006年にメディアアーティストの真鍋大度氏がライゾマティクスを設立しました。
異なる領域を柔軟に行き来しながら、既存のラベルやカテゴリー付けに囚われない自由な手法で活動するのが持ち味。そして、作品制作におけるコラボレーション工程に重きを置いています。
ライゾマティクスは、身近に起こる現象の数々に焦点を当て、新しい表現法を模索し、実験的にプロジェクトを展開していく中で、日常シーンを変え、覆し、挑み、見つめ直します。
真鍋氏によれば、自身の作品制作では「うわっ」と驚くような感動を与えるのではなく、観る者の知性と感情を揺さぶることを追求しているといいます。
幅広い分野の人々とのコラボレーションを通し、ビジュアルアート、ダンス、音楽や演劇などの多用な手法に触れ、テクノロジーとそれらを組み合わせます。多くの場合、既存のテクノロジーを用いて斬新なものを生み出します。
多岐にわたる活動により、日本および国際的シーンで著名なライゾマティクスですが、ラテンアメリカでは本展『不可視なモノ』が初の出展。2016年のリオ五輪閉会式のパフォーマンスを催したことにより、ブラジルにすでに知られています。
今回出展される選りすぐりの作品4点は目に見えない要素にアプローチ。電磁波、物理的な存在の代わりに光バリアを用い、NFT（非代替性トークン）の世界観とあらゆる装置や作品を開発した活動の舞台裏を紹介します。
電流検出、暗号法、音、電流、ファイル、物理的に限界だと定義づけられている壁。本展では「空間」という定義を覆し、光が織りなす新しい世界観を披露します。アート、テクノロジーそして人が、それぞれの境界線を越えひとつになるのです。
本展の展開において、人同士の関わりや物理的にそこに存在することの大切さを再認識することができました。例えば、クリエーター不在で作品を設営していく、というのは計り知れない挑戦の連続でした。テクノロジーとは、単独では成り立ちません。
ライゾマティクスの作品制作において、現実世界とテクノロジーの世界を絶え間なく行き来しましたが、これらの工程を経て、最も大切なことが明らかになりました。それは、作品制作の始まりであり、その対象でもある「人間」ということです。
ナターシャ・バルザーギ・ジーネン
JHSP企画局長、キュレーター
#OQueNãoSeVê
#RhizomatiksNaJHSP
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